【米国ETF】レバレッジETFのTECLとSOXLが株式分割されて買いやすくなりました

米国株
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米国株式に投資している方にはおなじみの、ハイテクセクター半導体セクターレバレッジETF、TECLSOXLが、2021年3月2日に株式分割しました。

ETFは「上場投資信託」とも言われ、株式と投資信託それぞれの特徴を併せ持った金融商品で、
①手軽に分散投資ができる
②値動きがわかりやすくコストが安い
③取引所でリアルタイムに売買できる
というメリットがあります。

では、TECLSOXLとはどのようなETFなのか、株式分割とはなにか、今回の株式分割によって何が変わるのかを解説していきたいと思います。

TECLとSOXL

TECLとは

米国の株価指数S&P500を構成する銘柄のうち、ソフトウェアやコンピュータ、ITサービス、半導体などの業種に属する企業から構成されるハイテク銘柄指数として、テクノロジー・セレクト・セクター指数というものがありますが、TECLはその3倍を値動きを目指すレバレッジ型の米国ETFです。

テクノロジー・セレクト・セクター指数に連動するXLKというETFがあるので、理論上はこのETFの日々の値動きの3倍になるということになります。

  • 正式名称:Direxion Technology Bull 3x Shares ETF
  • 運用会社:Direxion社
  • 設定年:2008年12月17日
  • 純資産額:19.80億USD
  • 配当利回り:0%
  • 経費率:0.95%

構成銘柄

2021年5月8日時点の構成銘柄は下記の通りです。
上に示した上位の10銘柄で全体の7割近くを占めています。特にAppleとMicrosoftの2社で40%を超えています。

SOXLとは

フィラデルフィア半導体株指数(SOXXの値動きの3倍を目指すレバレッジETFになります。こちらは半導体銘柄に特化しています。

  • 正式名称:Direxion Daily Semiconductor Bull 3x Shares ETF
  • 運営元:Direxion社
  • 設定年:2010年11月3日
  • 純資産額:30.27億USD
  • 配当利回り:0.04%
  • 経費率:0.95%

構成銘柄

2021年5月8日時点の構成銘柄は下記の通りです。
上位10銘柄で約60%を占めていますが、TECLと比べると特定の銘柄に集中することなく、分散されています。

株式分割とは?

株式分割とは、発行されている株式1株を複数に分割することです。

例えば、1株10000円の株式が10株に分割された場合、株数は10倍になります。ですが、資産価値を変えないために株価は10分の1、つまり10株10000円(1株あたり1000円)になります。

株式分割によって、株式の価値自体は変わりませんが、1株の値段が下がって購入しやすくなります。

TECLとSOXLの株式分割

TECLSOXLは米国のETF(上場投資信託)の種類ですが、株式指数の3倍の値動きをするレバレッジETFと呼ばれるもので、元の株式指数が上昇するとその3倍の値動きをする一方、下落すると3倍値下がりするので、それなりのリスクがありますが、アメリカンドリームを狙ってギャンブルするのが大好きな米国人には人気のファンドです。
そのTECLSOXLが、次のような株式分割を行います。
TECL:1株を10株に分割
SOXL:1株を15株に分割
この株式分割によって、TECLSOXLともに、数千円程度で購入できるようになるので、購入のハードルはかなり低くなります。

TECLとSOXLの運用成績

TECLSOXLの運用成績を、インデックスETFと比較してみました。

比較する指数

「テクノロジー・セレクト・セクター指数」「フィラデルフィア半導体株指数」のそれぞれについて、レバレッジがかかっていないものと、3倍レバレッジのETFを比較します。

またベンチマークとして、S&P500指数(VOO)も入れておきます。

テクノロジー・セレクト・セクター指数

  • レバレッジがかかっていないETF:XLK
  • 3倍レバレッジ(ブル型)ETF:TECL

フィラデルフィア半導体株指数

  • レバレッジがかかっていないETF:SOXX
  • 3倍レバレッジ(ブル型)ETF:SOXL

過去5年間の運用成績比較

長期での運用成績の比較として、2016年3月7日から2021年3月5日の約5年間の推移を比較してみました。
(比較には、ETFreplay.comをの「ETF Charts」活用させてもらっています。米国の個別株やETFを5つまでチャートで比較することが出来ます)

下記のグラフでは、緑:VOO青:XLK黒:TECL黄:SOXX赤:SOXLになります。

この比較から、TECLSOXLなどのレバレッジETFの破壊力のすごさがわかるかと思います。S&P500指数(VOO)が日本国債かと思えるレベルです。

上昇率だけを見ると、TECLSOXLなどのレバレッジETFは驚異的な商品に見えますが、一方2020年3月のコロナショックで、SOXLは80%以上、TECLも75%下落しましたので、暴落時の下落幅のすさまじさも十分に理解しておく必要があります。

まとめ

一般的にレバレッジがかかった投資商品は、短期売買するものとされていますが、私はハイテクや半導体は成長分野であり、これだけの高い成績が出ているなら、その分野にレバレッジをかけて投資をするのは悪い選択ではないと考え、私はポートフォリオの一部に組み込んで長期保有しています。

最終的にはそれぞれの人の「リスク許容度」との相談になりますが、TECLSOXLのような米国レバレッジETFをポートフォリオに組み込むことを検討してみてはいかがでしょうか?
ただし、いくらパフォーマンスが良いからといって、レバレッジ商品ばかりでポートフォリオを組むのは危すぎるので全くおすすめできません

TECLとSOXLを購入するには?

米国株を購入できる代表的な証券会社は、以下のようになっています。
下記で紹介したネット証券は取り扱い銘柄数も多く、手数料も格安なのでどれを選んでも間違いはないです。

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