【家計管理】マネーリテラシーが低い人の6つの特徴

家計管理
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マネーリテラシーとは

そもそもマネーリテラシーとは何でしょうか?

リテラシー(literacy)という言葉は、本来「読み書き能力」という意味で使われていましたが、現在では「膨大な情報のなかから、適切な情報を抜き出し、正しく使いこなす能力」、つまる「賢く生きていくための能力」という意味で使われることが多いです。

マネーリテラシーとは、金融リテラシーとも呼ばれますが、要はお金に関する知識や情報の判断力や活用力のことです。

ですので「マネーリテラシーが低い人」というのは、お金の知識が乏しく、お金を上手に管理できない人を意味します。

マネーリテラシーが低い人の6つの特徴

お金や投資に悪いイメージを持ち、現金だけで資産を保有している

マネーリテラシーが低い人は、お金は汚いものと思っていたり、投資に対して良くないイメージを持っている人が多いです。

お金は汚いものか?

中高生に「お金はきれいなものか、汚いものか?」と訪ねると、約8割が「お金は汚いもの」と答えるそうです。
確かに、今の日本は、金融教育が不足している上に、TVでは、脱税や詐欺といったお金にまつわる悪いニュースがたくさん流れているため、子供達がお金に対して負のイメージを持ってしまうこと無理もないですね。

日米欧の家庭における金融資産割合の違い

また、投資=怖い、損するというイメージが強く、資産のほとんどが預貯金になりがちです。

日本銀行が毎年夏に出している「資金循環の日米欧比較」という資料がありますが、そのなかに日本、アメリカ、ヨーロッパの家計の金融資産構成を比較したデータが載っています。

※日本銀行のWebサイトより引用

これを見ると、日本の現金・預金の割合は50%を超えています。ここ数年の推移を見ても、現金・預金の割合は減るどころか増えている傾向にあります。また日本の家庭においては、株や債券、投資信託などの金融商品の割合は15%弱にとどまっている一方、しっかりと金融教育を行っている米国は50%以上を占めていて、非常に対照的です。

保険の保障内容が適切でなく、ムダな保険に加入している

もしものときに備える保険。保険のセールスに言われるがまま、何も考えずに民間保険に加入してしまう人も、マネーリテラシーが低いと言えます。

民間保険は不要なのか?

民間保険は不要と言っているわけではありません。ただあくまでも、その保険が本当に必要かどうかは、人によって年齢や家族構成が違いますので、一概に言い切ることは出来ません。「日本は公的保障が充実しているから、民間保険は一切不要!」と言いきる人もいますが、私自身はそうは思いません。ただ皆さんを取り巻く環境に応じて厳しく選別する目が必要です

人によって違うと言われても困っちゃうよな・・という人に向けて、そもそも「リスク」とはなにかについて考えてみましょう。

リスクとは?

「リスク」にも程度が色々あります。リスクマネジメントと呼ばれる分野では、リスクの評価は、下の図のように「発生確率」「発生した場合の影響の大きさ」の2つの軸で考えることが多いです。これを「リスクマトリックス」と呼びます。

領域①」は「影響の大きいヤバいことが、頻繁に起こる」ということなので、そもそもリスクを抱えない(発生確率をゼロにする)ことが重要ですね。
「紛争地域に旅行に行く」などがこの領域でしょうか・・

領域③」は「頻繁に起こるけど、影響は大きくない」ということですが、ちりも積もれば損害全体は大きくなるでしょうし、頻繁に起こるのであれば、リスクが起こる原因を突き止めて根本対処したり、リスクが起こっても影響が最小限に抑えられるような対策が必要ですね。
例えば、日本のような地震が多い国なら、部屋のタンスやTVに耐震対策をしたり、非常食を準備しておくなど、被害が最小限になるような対策は必要ですよね。

領域④」は「滅多に起きないし、影響も小さい」領域。これは完全無視ですね。リスクに対処するコストの方がもったいないです。

残る「領域②」こそが、保険によるメリットが生きる領域になります。

そもそも保険の本質は「滅多に起こらないけど、もし起こったら自分の資産ではとてもまかなえないので、他の保険契約者と互助的にリスクを分かち合っている」ことにあります。

保険に入るべき基準

保険の本質は「滅多に起こらないことに対応するためにリスクを共有する」ということでした。

ですので、生命保険は、若くてリスクが低いうちは保険料は安いですが、人間ドックで必ず一つや二つ引っかかるシニア世代に突入するにつれ、保険料が高くなるのはそのためです。

また、自動車保険では、対人は無制限でもそれほど保険料は高いわけではないですが、車両保険は非常に高いです。これも人身事故は滅多には起きませんが、狭い道などで、車をこすったりすることは割とありがちなことだからです。

頻繁に起こることに対して、保険を掛けようとするのはあまりコストメリットが出ません。
例えば、若くて元気なうちは良いですが、シニアになってコンスタントに医療費が掛かるようになるなら、高い医療保険で備えるよりも、医療費以外の使い道にも自由に使える現金や換金性の高い別の金融資産を持っておく方が、コストパフォーマンスに優れています。

そういう意味で、私が考える保険が必要かどうかの判断指標として「万が一のことが起こった場合に人生が終わってしまうかどうか」に照らし合わせてみるのが良いかと思います。

その点では、年齢によって必要額は異なると思いますが「(掛け捨ての)生命保険」、住居や車の有無にもよりますが「火災保険」「自動車保険(車両保険除く)」をコアとして、自分にとって最低限必要な保険に厳選すべきです。

金融、税制、社会保障に関する情報にうとい

金融や税制、社会保障に関することにアンテナが低く、持っているファイナンスの知識や情報が不足しているのもマネーリテラシーの低い人の特徴です。

  • 何も考えずに税金を必要以上に払っていて、還付請求をしていない
  • 公的な給付金の請求をしていない
  • 受けられるはずの社会保障やサービスを受けていない
  • リスクや隠れコストを理解しないまま金融商品を購入してしまう
  • それらで損していることにすら気づいていない

まずは、お金に興味を持つことが必要ですね。興味があれば知識や情報を得ようとするでしょうし、ソクラテスの「無知の知」ではないですが、知識が乏しいことに気付くことが第一歩だと思います。

自分の価値観ではなく、他人を見てお金を使う

マネーリテラシーが低いと、お金を使う時に比較検討する「基準」を持っていないので、周囲の人々と同じかどうかを判断基準にしがちです。

周りの人が家や車を購入すると「自分もそろそろ欲しいな」と思い始めます。また、周囲が持っているブランド品を衝動的に欲しくなったりするのも同じ思考回路です。

現在の自分に、本当に必要なのか?身の丈に合っているか?ということよりも回りと同じ、もしくは見栄を張れるということに安心感を持ってしまいます。

ビジネス理論に「選択と集中」という言葉がありますが、お金の使いみちも同じだと思います。あれもこれもとお金を使うよりも、自分がお金をかけるべきところを知り、それ以外はできるだけセーブすることが大切です。

お金に関する自分なりの価値観を確立し、「ほしいから買おう」の前に、「本当に必要だろうか」という理性を働かせることが重要です。

気軽にローンを利用する

借金の怖さを十分に理解せずに、リボ払いやカードローンを気軽に利用することも、マネーリテラシが低い方の特徴です。

複利の怖さ

ローンの金利は様々ですが、カードローンで年利5~10%、クレジットカードのリボ払いは年利15%にもなります。実質金利で年利15%とは、100万円を1年間借りたら、利息は15万円にもなると言うことです。複利なので、仮に借金を返さなかった場合、2年目の利息は17.3万円、3年目は19.8万円、5年目になると26.2万円もの利息を払わなければならなくなります。
資産形成の時の複利は強い味方になる一方、借金の複利は本当に怖いです。

ましてや、サラ金での借金を別のサラ金で返済する、いわゆる多重債務を繰り返すなんてもってのほかです。
そういう人は、さらに悪徳業者の餌食になりがちです。
例えば、「超低金利・無担保・即日融資」という甘い言葉で誘って、いざ融資を申し込むと「今の状況では信用が足りないので,融資の前に保証金が必要だ」などと言われ、保証金を払ったら、業者が雲隠れ、という「融資保証金詐欺」に引っかかりやすくなります。
このような場合、マネーリテラシが低いからだけではなく、お金に困っているということで正常な判断力を失いがちです。

盲点となる与信枠

うっかり見落とされがちなのですが、与信枠の問題です。

クレジットカードもローンと同様に、個人に対する与信枠(金融機関がお金を貸せる額)が設定されています。そのためクレジットカードを作りすぎると、結果的に与信枠が積み上がってしまい、例えば住宅ローンのような大きなローンを組むときに、個人として本来持てる与信枠のいくらかを、クレジットカードの与信枠が喰ってしまうことで、借りたい金額を借りられないといったことも起こりえますので、注意が必要です。

住宅ローンを借りる予定の方は、不要なクレジットカードやカードローンは整理(解約)しておくことをおすすめします。

金融トラブルに遭いやすい

マネーリテラシーが低いと、詐欺の被害に遭うことも多くなります。

「この程度のリスクなら、大体この程度のリターンのはず」という勘所がないので、「低リスクなのに高リターン」という、おおよそあり得ない話にすら、「相手が良い人だから」などと簡単に信用して飛びついてしまいます。詐欺集団からすれば、簡単にお金が入るなら「すごく良い人」になってフトコロに飛び込みますよね。マネーリテラシーの低い人はいいターゲットです。

また、仕組みもよくわからないままクレジットカードのキャッシングやリボ払いを借金だと思わずに利用し、多重債務者となってしまうケースもあります。さらに金銭面で苦しくなってくると、わらにもすがる思いで、先ほど書いたような「融資保証金詐欺」にもひっかかってしまうようになります。

まともな企業でも完全に信用は出来ません。

個人売買プラットフォームの「メルカリ」には、「メルペイスマート払い」という仕組みがありますが、そのなかに「定額払い」というものがあります。これは「リボ」という言葉が一つも入ってなくて、なんだかスマートなんだな、と思ったあなたはマネーリテラシーの低い人かもしれません。

これは、巧みに「リボ」の言葉を避けて(というか、隠蔽して)ますが、まぎれもなく「リボ払い」です。実質年利15%です。安易に使ってはいけません!

マネーリテラシーの高め方

以上、マネーリテラシーが低い人の特徴を6つ紹介しました。

ではマネーリテラシーを高めるにはどうすれば良いでしょうか。基本的には永遠に終わりは無いと思います。経済や世界情勢、時代背景など、お金を取り巻く状況は様々な要因によって大きく変わってきます。そのためには、日頃からアンテナを高くして、マネーリテラシーを高める努力を怠らないことが重要です。

独学で勉強する

まず一番とっつきやすいのは独学すること、つまり新聞やTVのニュース、本、Webの記事などを読んで、多くの情報、考え方をインプットすることです。

マネーリテラシーが高い人ほど、日々勉強して知見を広げています。

最初はわからないことだらけでも、勉強して様々な情報や意見に触れ、どれが正しいのかを自分で考えてみることで、自分なりの価値基準ができあがり、マネーリテラシーを高めることが出来るでしょう。

まずは「基本を勉強してみたい」ということでしたら、下記の本がおすすめです。
まず「お金とは」から始まり、稼ぐ・納める・貯める・使う・備える・増やす、という方法を、様々な統計等のグラフで分かりやすく解説されています。「お金の超基本」という名前だけあって基礎的なことを改めて勉強できる一冊です。大人はもちろんですが、高校生から大学生、社会人一年生に税金で配って欲しいくらいです

また、基本的な知識を身につけた後は、どんどん情報を収集していきましょう。
情報ソースで信頼度が高いものとして、日経新聞が有名ですが、現在日経新聞の電子版が2ヶ月無料になるキャンペーンをやってますので、活用してみてはいかがでしょうか?

FPや簿記の資格を取得する

FP(ファイナンシャル・プランナー)や簿記のような、お金に関する資格を取得してみるのも、お金の勉強としては有効です。

参考書などで勉強することで、体系的に知識を得ることが可能になります。

実際に投資を始めてみる

最低限の知識が得られたなら、株式や投資信託、FXなど、少額から初めて見るのが良いかと思います。自分自身のリアルマネーがどのように動くかを体感することで、自然と世の中の動きを見る習慣が身につきます。

例えば、株式投資なら、1株から買うことの出来る「SBIネオモバイル証券」がおすすめです。
口座開設の方法も記事にまとめましたので、興味があるかたは参考になさって下さい。

まとめ

マネーリテラシーが低い人の特徴、およびマネーリテラシーの高め方について解説しました。

「マネーリテラシーを高めよう」と言うと、「守銭奴」というキーワードがよく出てくるのですが、「守銭奴」という言葉は、お金に執着心を持ち、貯金することだけに熱心で使うことはしたがらない、ケチな人のことを指して言う言葉です。お金は貯めるだけでなく、上手に使うことも必要です。本記事では触れられませんでしたが、「賢く使う」ことも、まさにマネーリテラシーといえます。

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