SBI証券は国内では証券口座開設数ナンバーワンの証券会社ですが、最近では楽天証券が追い上げている状況です。今回、とうとうSBI証券が本気を出してきました。
2021年4月のSBI証券:3つのニュース
投資信託マイレージの還元率アップ
2021年4月1日から、一部の低コスト投資信託ののポイント付与率が引き上げられました。
投信マイレージとは
SBI証券の「投信マイレージ」サービスは、毎月の投資信託の平均保有残高に応じてTポイントが貯まるポイントプログラムです。投資信託を買い付けた月からTポイントが貯まり、貯まったTポイントは、SBI証券での投資信託の購入に充てることも出来ます。
また、既に持っているTカード番号をSBI証券に紐つけることによって、既に貯めているポイントをまとめることができます。
付与率が引き上げられた投資信託
低コストで大人気の下記の26本の投資信託のマイレージ付与率が最大0.02%アップします。
2021年3月15日付のSBI証券のIRニュースリリースによると、信託報酬のうちSBI証券に支払われる手数料と同率程度が顧客に還元されるそうです。なかなかの大盤振る舞いですね!
一口に「最大0.02%アップ」と言っても、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を例に取ると、元々0.03%のものが0.05%になりますので、還元率は1.67倍になることになります。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の信託報酬率は0.162%ですので、投信マイレージ分0.05%が還元されたと考えると、実質的な信託報酬率は、0.162%-0.05%=0.112%になります
今回マイレージ付与率がアップしたものも含め、投資信託のTポイントの付与率は下記のリンクを参照下さい。
クレジットカードで投資信託の積立開始
2021年6月30日から「投信積立サービス」として、三井住友カードが発行するクレジットカードで投資信託の積立が可能になります。
クレジットカードでの投信積立サービスの概要
「投信積立サービス」の概要は下記の通りです。
対象クレジットカード | 三井住友カードが発行するクレジットカード |
対象商品 | 積立買付が可能な投資信託 |
預り区分 | 特定、一般、NISA、つみたてNISA(ジュニアNISAは対象外) |
買付タイミング | 毎月1日 |
積立申込金額 | 最大5万円 |
積立によるVポイント付与率 | 決済金額の0.5%分のVポイント |
楽天証券の「毎月5万円までの積立額に対して1%の楽天ポイント」という条件には、やや及びませんが、「投信マイレージ」で、投資信託の平均保有残高に応じてTポイントが貯まる上に、月々の投資信託積立額に対してVポイントまで貯まるのは嬉しいサービスですね。
「米国株アプリ」のリリース
2021年4月9日に、米国株式取引専用のスマホアプリ「米国株アプリ」がリリースされました。
当初2021年3月下旬のリリース予定が延期になって心配しましたが、無事にリリースされてほっとしました。
SBI証券の外国株式や海外ETFを取引するWebサイト「外国株式取引サイト」は、ユーザーインターフェースや口座管理画面での「口座サマリー」の表示が制限されたりなど、正直なところ出来が悪くて使いづらかったので、スマホアプリは待望のサービスでした。
実際に使ってみた感想
私のスマホはiPhoneですが、実際にダウンロードして使ってみました。結論としては、非常に使いやすいものでした。
登録銘柄を一覧出来る機能は基本だと思いますが、検索画面も、毎月更新される「注目テーマ」や、銘柄名があいまいでも銘柄が探せる「キーワード検索」、業種や財務状況、テクニカル指標などで絞り込んで銘柄を探すことのできる「スクリーナー機能」もあります。
また、米国株式の決算速報が日本語でスピーディーに配信されるのも、非常にポイントが高いです。
決算速報は、発表から最大でも30分以内に配信されるとのことで非常にありがたいです。
口座管理画面も、保有している銘柄毎の必要最低限の情報がコンパクトに一覧できるとともに、損益も米ドルと日本円の表示をワンタッチで切り替えできるのも心憎いポイントです。
まとめ
以上、SBI証券が2021年春に発表・リリースした、3つのニュース「投資信託マイレージの還元率アップ」「クレジットカードで投資信託の積立開始」「米国株アプリのリリース」について詳しく解説しました。
ますます使いやすい証券会社になってくれることに期待しています!
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